GoogleスプレッドシートのAI関数の使い方は、今日から役立つ Google スプレッドシート便利帳でアドオン(GPT for Sheets and Docs)を使用した方法を紹介しました。
2025年6月には英語版でGoogleスプレッドシートの標準の関数としてリリースされ、2025年10月には日本語版にも対応して利用しやすくなりましたのでAI関数の機能を紹介します。
AI関数はGoogleの生成AIであるGeminiをスプレッドシートで利用するための関数です。
2025年10月現在では無料版のGoogleスプレッドシートでは、AI関数は利用できません。
AI関数を利用するには下記のいずれかのプランとの契約が必要となります。
・Business Standard
・Business Plus
・Enterprise Standard
・Enterprise Plus
・Goole AI Pro
・Goole AI Pro Ultra
AI関数の使い方
AI関数の使い方は次の通りです。
=AI(プロンプト, [範囲])
プロンプト:AIに出す指示が記載された命令文。
範囲(省略可):プロンプトがデータを生成するときに参照するセルの範囲です。
AI関数に、第1引数に「GoogleスプレッドシートとExcelの違いを教えて」と指示を入力すると、Gemini次のように答えを返してくれます。

さらに、選択した範囲の分析をすることも簡単にできます。
例えば、美容院の売上データからマス層の分析をしてもらいます。
第1引数に「この美容院はどんな層に人気がありますか?」と分析したいことを入力して、第2引数には分析したいデータの範囲(美容院の売上のテーブル全体)を選択します。
これだけで、下記のように

AI関数の使い方
それでは、AI関数を使って色々な業務に活かす方法を見ていきましょう。
AI関数では工夫次第で色々なことができます。
テキストの作成|メールの自動作成
商品を買ってくれた顧客へのお礼メールをAI関数で作ってみます。
=AI(A1&”が商品”&B2&”を購入した”&C2&”様に感謝を伝える、件名を含めた丁寧なお礼メールを生成してください。”)

こんな感じで、自動でお礼メールができました。
A~C列を売上データなどから用意すれば、定型文のメールを瞬時に大量に作成することができます。
情報の要約・分析|Tableデータからの情報分析
AI関数でテーブル全体をしていして、その中のデータを分析することができます。
【テーブル|美容院の売上データ】

【分析結果】
売上データから性別、年齢ごとの売上の傾向を分析したら、このようになりました。

Webページの情報を要約
AI関数はスプレッドシート内の情報だけでなく、Webページなどの外部の情報にアクセスして分析や要約をすることができます。
Wikipediaの「生成人工知能」の情報を子供でも分かるように要約してみます。

まとめ
ここで紹介したように、AI関数を使えば工夫次第で色々なことができます。
そして、生活を楽にしたり、仕事の効率をあげることが簡単にできます。

