2021年5月にWeb版のExcelにOffice Scriptというプログラム言語が実装された。これは、デスクトップ版のExcelのマクロやVBAと同じように業務の効率化や自動化に役立てることができます。
Office ScriptはTypeScript(JavaScriptを拡張したプログラム言語)にMicrosoftOfficeを操作するためのライブラリを実装したプログラミング言語です。
VBAとほぼ同じオブジェクトが使えるため、VBAの経験者なら習得は比較的簡単です。
今後、Office Scriptの利用は広がっていくと思われる。以下、その理由をまとめます。
Web化の加速
2022年10月現在では、Microsoftアカウントさえあれば、Web版のExcelを始めとした基本的なofficeが利用できます。
無料でマイクロソフトのオフィスを使用する方法以前は、Officeのソフトはパソコンにインストールして使っていたが、近年はWebへの移行が進んでいます。
これは、GoogleのサービスのGoogleDriveで無料でスプレットシートやドキュメントを始めとしたMicrosoftOfficeに代わるサービスが台頭してきたことも大きく関係していると思われます。
現在、サーバーは社内のオンプレミスサーバーからクラウドサーバー(AWS , Azure,GCPなど)への移行が進んでいます。また、各種システム(会計ソフトや人事ソフトなど)もクラウドでのサービスも増えています。
世の中の流れが、ローカルのシステムからWebのシステムへ急速に変革しているのは間違いありません。
Officeも同様にWebへのシフトは加速していく考えられ、Web版のOfficeの業務効率化、自動化の需要も高まってくはずです。
ここで、Office Scriptが活躍するのは間違いないでしょう。
Office Scriptの現状
2022年10月時点では、Office Scriptは無料版および家庭向けでは使用できません。
法人向けのMicrosoft 365 Business Standard以上(下記参照)のMicrosoft 365ライセンスが必要となります。
- Microsoft 365 Business Standard
- Microsoft 365 Apps for business
- Microsoft 365 Apps for enterprise
- Office 365 E3
- Office 365 E5
- Office 365 A3
- Office 365 A5
これは、少し残念な点です。今のところは、法人ユーザー向けのサービスとMicrosoftが考えているのでしょう。
Googleスプレットシートなどで使用されるGAS(Google Apps Script)が無料で使えるため、対抗するためには、今後ユーザー数を増やすために、幅広いユーザー(無料版や家庭向け)が使えるようになっていく可能性が高いのではないかと思っています。
もし、学習できる環境があればOffice Scriptを習得することは将来のキャリアを考えると無駄ではないと思っています。
本ブログでは、今後Offce Scriptの使い方を紹介してく予定です。